障がい福祉サービス事業サポート | 古川行政書士事務所

コラム

ハローワークの活用

社会保険労務士のコラム

事業所の求人活動-ハローワークの活用-

人材の募集には様々な方法があります。
例えば、転職サイトや求人誌に募集広告を掲載する方法、転職フェアに参加する方法などです。

しかし、会社設立直後は何かと出費がかさむもの。求人活動にそんなに費用はかけられない・・・と、二の足を踏む事業所様も多いでしょう。

そんな時、ぜひ検討していただきたいのが「ハローワーク」の活用です。
ハローワークは、国が運営する職業紹介所で、正式名称を「公共職業安定所」といいます。
昔は「職安」と呼ばれていましたが、1990年からは一般公募で選ばれた「ハローワーク」という呼称が使われるようになりました。
ハローワークは日本全国津々浦々に本庁舎及び出張所があり、地域の総合的雇用サービス機関としての役割を担っています。

ハローワークを求人活動に利用するメリットとして、次のようなものがあります。

①無料で採用活動ができる

やはり最大のメリットがこの点です。
通常、転職サイトなどに広告を掲載する場合、数万~数十万の費用がかかるのが一般的です。
一方、ハローワークは公的な機関ですから、求人者・求職者の双方とも無料で利用することができます。
採用活動のコストをぐっと抑えられるのは事業所様にとっても大きな魅力でしょう。

②地域に密着した人材獲得ができる

ハローワークでは、地元の求人情報を詳しく知る職員が求職者と直接対面し、おすすめの求人情報をご案内してくれますので、地元の光る人材が事業所様とつながる可能性がぐんと広がります。
そして、地元のことをよく知るスタッフが事業所にいるということは、この先、事業所を運営する上でも大きなメリットとなります。
例えば、利用者様にとっては、「スタッフも地元が同じ」という安心感を持っていただけるということ。
また、事業所様にとっては、当該スタッフの「通勤交通費」を抑えることができるほか、遠方から通勤することによる様々なリスク(電車遅延や思わぬ事故等)を回避できることが挙げられるでしょう。

③助成金を活用することができる

助成金とは、厚生労働省が管掌する返済不要の交付金です。
雇用に関する助成金の中には「ハローワークを介して雇用継続すること」が支給要件となっているものがあります。
そして、支給後の助成金はその使用用途は問われませんので、開所間もない事業所様の財政面の安定にも大いに役立ちます。
せっかくなら、ぜひ助成金を視野に入れた採用活動を検討してみませんか?

以上、ハローワークを活用した採用活動の主なメリットについて挙げてみました。

ところで、では逆にデメリットは何かというと、「登録に手間がかかる」ということが挙げられでしょう。
ハローワークに求人を掲載するには、基本的にその事業所を管轄するハローワークに直接出向いた上で、「事業所登録」と「求人申込」を済ませなければなりません。
その際、内容にあやふやな点があれば、担当職員から細かく質問を受け、疑義が解消されるまで求人は公開されませんから、場合によってはすぐには公開されず、3日、4日、場合によっては1週間以上かかってしまうこともあり得ます。
採用にコストをかけられない、と思ってハローワークを選んだのに、これでは意味がありません。

当事務所に併設の古川社会保険労務士事務所では、貴事業所のハローワークへの登録と求人申込を代行しております。
お困りでしたらぜひお声かけください。